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【辛口小説レビュー】蒲生邸事件

宮部みゆき
『蒲生邸事件』


蒲生邸事件 (文春文庫)蒲生邸事件 (文春文庫)
(2000/10)
宮部 みゆき

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【評価】
★★★★★★☆☆☆☆

レビューはこちら

今回も教えてもらった本です。

宮部みゆきさんは『ブレイブストーリー』が有名ですね。重度のゲーマー、ネットゲーマーと聞いたことがあります。
他にも、『火車』『レベル7』などいくつか読んだ記憶があります。

本作品は日本SF大賞受賞作品のようです。
あらすじは
「予備校受験のために上京した受験生・孝史は、二月二十六日未明、ホテル火災に見舞われた。間一髪で、時間旅行の能力を持つ男に救助されたが、そこはなんと昭和十一年。雪降りしきる帝都・東京では、いままさに二・二六事件が起きようとしていた。」

読みやすかったですし、サスペンス的な要素もあります。
タイムトラベルものですが、別にファンタジーってわけでもないです。
比較的オススメできます。

ネタバレを含むレビューは下























ここからは感想を。

前半は正直だるかったです。
理由は、主人公の性格に自分がリンクしないからでしょう。まだ18歳だからか、精神的に未熟な部分が多すぎます。主人公にはイライラしました笑
中盤以降はストーリーの展開もあって、主人公に構っていられませんでした笑

さて、いくつかひっかかった点を。

まず主人公ですが、18歳ですか?
ちょっと混乱してしまったのですが、去年受験に失敗し(高3=18歳)、今年も受験に失敗し(一浪=19歳)、来年のために予備校を受験・・・だと思っていました。というか、そうじゃないんですか?
私がよく読んでなかったのかもしれません。


次に、孝史はなぜ女中の「ふき」に惚れたのか。
まあ、かわいかったら惚れると思いますが、それはあくまで平時であって。火事で死にかけて満身創痍で、さらに知らない土地に放り出されて、その上時代まで違うとか、、、普通なら現状把握に努めるでしょう。

それなのに一目惚れしたあげく、同じく火事で焼死する未来を知ってしまって、ぜったいに彼女を助けるんだとか、どうしてそこまで深く愛してしまったんでしょう。ちょっとこの件は必要なかったなと思いました。単純にかわいくていい人だなくらいにとどめて、親切にしてもらったから焼死しないようになにかアドバイスを残すくらいでよかったのではないでしょうか。それくらいが普通の反応じゃないでしょうか。

あそこまで固執されると、逆に読者としては未来で二人になにかあるのかもしれないとか、なんなら実は孝史のおばあちゃんなのではとか、そういうところを勘ぐってしまいます。


あと、そもそも性格が合わなかった。
ダメだと言われたことをやるのって頭悪いとしか思えないんですよね。
たとえば、満身創痍で介抱してくれた、お世話になった人々が「歩きまわるな」って言ってんのに歩き回るし。
「蒲生大将じゃなく大将閣下と呼べ」って言われてんのに最後まで「大将」とか言ってるし。
素人のくせに口はだすわ、かき乱すわ、無礼だわ、、、こういう人間って嫌われ者じゃないですかね?
主人公はいわば読者の分身。完全な分身ではないにせよ、せめて理解できる共感できる人間であって欲しいです。この主人公は私には理解も共感もできませんでした。


平田について。
彼はほとんど空気でしたね。主役はむしろ伯母の黒井でした。
彼は「時間旅行者」という設定のためだけに呼び出されたといっても過言ではないでしょうね。


黒井について。
彼女のしたことは、個人の価値観や思想なので、別に違和感はなかったです。
あったとしたら、なぜ叔父と後妻を(結果的に)殺害する必要があったのか、という点です。
別に江戸時代とかに飛ばしてもいいと思いますし。タイムトラベルという設定がなければ、口封じのために殺害することはやむを得ない気がしますが、タイムトラベルできるんだから無害な時代においてこればよかったのではと思いました。なんかさすがにかわいそうです。


数々の小話について。
無駄な小話が多かったですね。
たとえば、煙突の金網。主人公は絶対に直すとかいっておいて、結局直さず帰っちゃいましたし。
あんだけ惚れてたふきには、結局なにもしなかったし。

ふきはふきで、蒲生大将の息子の貴之に惚れていて、なんとなく両想いな感じもあったのに、けっきょく誰とも知らない男と結婚してるし。
大将の娘の珠子も、大好きな父親の薦めた見合いだから結婚しただけだと言い切ったのに、これからも死ぬ機会が多いなら今自殺しなくてもいいかというようなことを言っていたのに、結局生き抜いていました。自暴自棄な感じと思わせぶりな展開で、結局なにもなくて肩透かしでした。

大将の腹違いの子、輝樹。エピローグに出す必要ありました?


と、レビューを書いてみると、けっこうアラがあるなと思いました。
題材はたしかにおもしろかったので、一応オススメできます。
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