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【辛口小説レビュー】人形はこたつで推理する

人形はこたつで推理する
我孫子武丸


人形はこたつで推理する (講談社文庫)人形はこたつで推理する (講談社文庫)
(1995/06)
我孫子 武丸

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ブックオフで100円でした。

【評価】
★★★★★★★☆☆☆

レビューはこちら

これまたツイッター上の友人からおすすめされた本。
つい最近は『殺戮に至る病』を読みました。

主人公は、朝永嘉夫という腹話術師と妹尾睦月という保育士です。
妹尾が助手で、朝永が探偵ですね。正確には、朝永のもうひとつの人格で腹話術人形のマリオですが。

主人公は自身のあやつる人形に人格を投影しているある種の二重人格者です。
ただ、マリオ人形がいないとマリオ人格は表には出てきません。
そして、本作の名探偵がこのマリオネットのマリオなのです。

こういう特殊な環境だからか、下手な探偵物よりもキャッチーでとても読みやすい作品でした。
ショートショートものは嫌いなのですが、本書は設定を共有した短篇集なので登場人物たちに親しみを持つことができました。主要人物ひとりひとりがちゃんと人格が立っていて、織りなす会話のテンポが非常によいです。

我々が聞き逃す、あるいはあまり注意しない情報にも実はたくさんの情報が隠れていて、それをつなぎあわせて見事な推理をするマリオ君は本当に天才だと思います。


ただ、一本一本が短いので、事件(問題提起)から解決までがあっという間です。
推理はそこまでしっかりしているわけでもなく、ところどころ細かいところをみるとアラ(動機とか犯行の細かいところとか)があるので、本格推理モノを読みたい人にはまったく向いていないでしょう。

名探偵コナンばりのライトな推理モノ(名探偵コナンよりはまとも)を読みたい人には強くオススメできます。
また、読書に疲れてきたけど、読書が好きだって人にも、非常に軽いのでオススメできます。

この設定で長編を読みたいですね。
ドロドロの人間関係がもつれた殺人事件を上下巻くらいのボリュームで読みたいと思いました。


ネタバレを含む感想を1つだけ。。。














第三の事件。
なかなかおもしろかったですが、殺人事件の犯人を隠してしまってよかったんでしょうか。

登場人物たちも葛藤していますが、一個人が罪を隠匿していいのでしょうか。その判断をしていいのでしょうか。
あくまで真相はわからないですが、推理どうりの展開で殺人を起こしてしまったのなら、十分同情の余地があります。殺してしまった時、ちゃんとその場で救急車を呼ぶべきだったと思います。

でも結局、死体を遺棄して真相を闇に葬ろうとしたわけで、やはりこれは許されることではありません。レイプされそうになったうえでの正当防衛ですが、たしかに殺人を犯した医者、レイプされそうになった医者というイメージは深刻で、たぶんその後の仕事は難しいでしょう。隠したい気持ちはわかるし同情もできますが、それを闇に葬るのは間違いだと私は思いました。
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