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【辛口小説レビュー】黒祠の島

小野不由美
『黒祠の島』


黒祠の島 (新潮文庫)黒祠の島 (新潮文庫)
(2007/06/28)
小野 不由美

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【評価】
★★★★★★★☆☆☆

レビューはこちら

なんとなく取った一冊です。近所の本屋で全面に出ていたので買いました。2007年に再販された案外古い小説なのですね。大好きな十二国記の著者なので食指が動きましたが、十二国記を引き合いに出すつもりはありません。


どちらかというとサスペンスとか推理小説という感じでしょうか。

背表紙にあるあらすじをさらに要約すると、
邪教が残る夜叉島に渡り行方がわからなくなった葛木志保。友人である式部剛は彼女を探して島に足を踏み入れた。だが、よそ者を嫌う住民は口を閉ざし、調査を妨害するのだった。島には死の匂いが満ちていた。闇を統べるのは何者なのか。最後に辿り着く真実は・・・。



さすがに読みやすいです。
けっこう大作なので読破するのに6時間くらいかかりました。
主人公の式部がひとつひとつ事実を明らかにしていくので、非常にわかりやすいです。

邪教ということで、なにやら理解できない風習やら、理不尽な風習やら、それに伴う常軌を逸した人間やら、そういうものがあることを想像したのですが、そのあたりはうまく折り合いをつけています。
風習はあり、それを無下にはできないが、だからといって常軌を逸した行動が許容されるわけではない。
ちゃんと利害関係があり、それぞれが利害関係のもとに行動している。登場人物の行動と理由が読者にも理解できる形になっています。個人的には理解できない人間のストーリーよりも理解できる人間のストーリーが好きなので、この点で評価が高いです。

登場人物すべてが怪しくなってきます。
それは主人公の式部が新たになった事実をもとに色々と考察するせいですが。
最近、叙述トリックの推理小説をよく読むので、私はオチが中盤くらいでわかってしまいましたが、それでも楽しめるいい作品でした。


ネタバレを含むレビューはさらに下・・・














すこしひっかかった点を。

泰田が優秀すぎ。
最初に出てきたときはしがない冴えない島医者でしたが、開き直ってからはものすごい優秀でした。
事件の真相をことごとく当てたのはすごいです。式部が主人公ですが、式部が持ち帰った情報からひらめいたのはほぼすべて泰田でしょうね。
それゆえに犯人なのではないかと疑いたくもなりますし、個人的には蛇足的であった彼の設定により読者にも彼が犯人なのかもしれないと思わせていました。
たぶん、最初とそれ以降でキャラが変わった登場人物の一人ですね。


守護が豹変し過ぎです。
個人的には登場しなくてもよかったと思っています。式部たちの予想通り、成長する前に病死していたとしてもよかったと思います。
それが最後にあんな形で登場するとは。15歳くらいの子供が大人に勝てますかね。


式部行動力ありすぎ。
式部はかなり聡明な人物です。
が、殺人鬼がうろついてるかもしれない島で殺人事件について聴きこみすぎ。
てっきり途中で襲われて殺されるのではないかと思っていました。
金田一少年に通じるものがありますね。


終わり方があっけない。
まあ、あれ以上は書けないでしょうが、守護の少女のその後については若干気になります。



推理小説をよく読む方はオチに早く気づくかもしれません。
が、それでも最後まで楽しく読めました。お勧めです。
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